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「歯が抜ける村」中国レアアース汚染の実態 ◇内モンゴル自治区現地報告 宮崎紀秀

住民の移転先として建てられたマンションからもレアアース湖が見える (2013年5月23日)
住民の移転先として建てられたマンションからもレアアース湖が見える
(2013年5月23日)

内モンゴル自治区政府は、2011年に、周辺住民の移住や生態系の回復を含む総額60億元(日本円で約1020億円)の環境対策案を出している。ダラハイ村の住民たちに対しても、移住のための新たなマンションが離れた場所に建てられていた。しかし、新たな部屋が規定を超える広さであった場合や、マンションの内装などは自腹を切らなければいけないという。実際に農民たちの移住は進んでいなかった。そのマンションに行ってみた。部屋の窓からも巨大なレアアース湖を望むことができた。6-7キロ離れているというが、住民たちはここが安全だとは決して思っていなかった。

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