「当然でしょ。もしいいことが無かったらつき合うはずがない」
インフラの建設を伴う鉄道局の局長となれば、相当なコネや力を持つと考えられる。朱さんは、元局長が不正な資金を得ていた可能性を疑っているようだったが、元局長が複数の女性を囲うほどの経済力をどのように得ていたかについては、情報提供者の女性も「分からない」と述べるだけであった。
朱さんは、その4日後、この件を「鉄道局の局長が47人の愛人を囲っている」と「人民監督網」で報じた。さらに刺激的な写真と共に「元局長が節度のない放蕩ぶりで多くの女性に子供を産ませている」「愛人リストを暴露」などと続けて報じたのだ。(続く)
<<執筆者プロフィール>>
宮崎紀秀(norimiyazaki@outlook.com)
1970年生まれ。元日本テレビ記者。警視庁クラブ、調査報道班などを経て中国総局長。中国滞在は約8年。北京在住。