その発言に内容が乏しいとして、ネット上で「進次郎構文」と揶揄する言葉も生まれている環境大臣の小泉進次郎氏。そんな小泉氏の新たな発言とされる言葉が拡散されているが、これは創作された架空のものである。（大船怜）

この投稿者のアカウントは既に凍結されているが（キャッシュ）、投稿は当時数千RTを獲得したと推定される。さらにその後1年以上が経った2021年6月には、まとめサイト「ツイッター速報」が投稿を引用して記事化、Twitterで約1800RT（7月26日現在）されるなど大きく拡散されている。

投稿者は創作を認めている

しかしながら、この投稿者は当時、「景気が良くなれば～」の発言が本当にあったのかという質問に対し「本当に言いそうです（笑）」と返答しており、創作であることを認めている。

ツイッター速報では記事中このことには触れておらず、発言は小泉氏が実際にしたものという前提で書かれている。

小泉氏が「景気が良くなれば～」やそれに類似する発言をしたという形跡は、報道などで確認することはできない。いわゆる「進次郎構文」と呼ばれる、何の情報性も無い表現を使ったネタ（創作）と考えて間違い無いだろう。

結論

小泉氏の発言として拡散された「景気が良くなれば、必ず不景気から抜け出せます」という言葉は、投稿者自身が創作であることを認めている。信頼できる情報源でその実在を確認することもできないことから、「虚偽」であると判定する。

（冒頭画像：ツイッター速報アカウントによるTwitter投稿）